GTアカデミーウィナーがル・マン・チャレンジのチャンピオンに
10月1日、アメリカ・ジョージア州のロード・アトランタ・サーキットでILMC(インターコンチネンタル・ル・マン・チャレンジ)第6戦、プチ・ル・マンが開催され、シグナテック・ニッサン(オレカ03・ニッサン/LMP2クラス)がクラス3位に入賞しました。
この入賞により、シグナテックは最終戦を待たずして今シーズンのLMP2クラス・シリーズチャンピオンが確定。マシンをドライブしたフランク・マイルー、ジャン・カール・ヴェルネイに加えて、初代GTアカデミーウィナー、ルーカス・オルドネス選手が、チャンピオンドライバーとなりました(※ILMCではドライバーズタイトルは未設定)。
ルーカス選手は耐久レースへのフル参戦1年目にして、ル・マン表彰台とILMCチャンピオンの座を獲得。「グランツーリスモ」によるドライビング体験がリアル・コンペティションでも有効であることを鮮烈に印象付けました。
10時間、1000マイルを争うプチ・ル・マンは、ル・マン本戦と同じ台数のマシンが、サルト・サーキットの3分の1の長さを走るため、毎戦、激しいデッドヒートとなります。
予選2位で決勝に臨んだシグナテック・ニッサンも、序盤でクラストップに立ったものの、ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)の同クラスを戦うレベル5モータースポーツ(アキュラHPD ARX01G)との接戦に。
セーフティカーの時間をうまくドライバー交替に充て、中盤にはファステストラップまで記録しましたが、直後にパワーステアリングのトラブルが発生。この復旧に30分を失い、結局クラス3位でゴールしました。しかし3位のポイント「11」を得たことで、ポイントランキングトップが確定。シグナテック・ニッサンは最終戦ズーハイ(中国)のレースを待たずにシリーズチャンピオンを決めました。
【ルーカス・オルドネス選手のコメント】
「本当にセンセーショナルな週末でした。ぼくたちがチャンピオンなんて本当に信じられない。一番苦労したのは『渋滞』ですね。参戦車両が50台以上あり、LMPカーとGTカーの間にかなりの性能差がありますから、それをかわすのが大変でした。いつもの6時間のレースよりかなり集中力が要りました。でも今年の成功の一因となれたことを誇りに思います。本当に説明できないぐらい素晴らしい出来事でした。日産とチームに感謝しています!」
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