スペイン勢が開幕戦ロンドンのネイションズカップを圧勝
ロンドンUK(6月7日、2025) – 8年目を迎えたグランツーリスモ ワールドシリーズは今日、ロンドン・ホワイトシティの有名なテレビジョンセンター・BBC TC1スタジオで華やかに開幕しました。マニファクチャラーズカップでのスリリングな一騎打ちを経て、次の注目はネイションズカップ。2024年のネイションズカップトップ3名にオンライン予選の各地域のトップランキングドライバーを加えた合計12名のエリートたちが、国・地域の代表としてのプライドを賭けて戦い、世界最速のGTWSドライバーの座と栄光を目指してチャンピオンシップ開幕戦に挑みました。
ラウンド 1 - ロンドンのネイションズカップを GT LIVE で観る
https://www.gran-turismo.com/world/live/00_8905903
最初に行われたのは、5ラップのスプリントレース。このレースではスペインのホセ・セラーノとポル・ウラがワンツーフィニッシュを決め、決勝レースのグリッド最前列を獲得しました。
風光明媚なグランバレー・ハイウェイ 1のグリッドに並んだほぼ全てのドライバーは30ラップの決勝レースをミディアムタイヤでスタート。しかし10位スタートのオランダのカイ・デ・ブランはソフトタイヤに賭けました。彼の大胆な戦略は早々に成果をあげ、4ラップ目にはトップに躍り出ます。しかし、彼はセラーノ、ウラ、フランスのキリアン・ドルモン、日本の宮園 拓真および佐々木 拓眞、イタリアのヴァレリオ・ガロら、強豪ドライバー達の猛攻によりペースを維持するのに苦戦します。
選手たちはストレートで320km/h以上出るレッドブル X2019 Competitionを限界まで駆使しているため、差をつけることができるのは戦略のみ。今回はタイヤが鍵となりました。デ・ブランが2回ピットインしたいっぽうで、ほとんどのドライバーはギリギリのところでタイヤを保たせ1回に抑えてみせました。ミディアムとソフトという組み合わせが主流だったなか、宮園とドルモンは最終ステントでハードタイヤを選ぶ賭けに。そして残り数ラップでセラーノとウラのスペイン人ドライバー同士のトップ争いが勃発。お互いの限界の探り合いが始まります。満員の観客席では皆が息を呑み、各コーナー、各オーバーテイクの場面で大歓声が上がりました。
最後にはセラーノが場を制し、コンマ2秒差でチェッカーを受けました。ウラは2位、ガロは3位で表彰台を獲得しています。
このネイションズカップ開幕戦をみるかぎり、私たちは今シーズンのワールドシリーズでかつてないほどの激しい戦いを見ることになるでしょう。今回のグリッドについたすべてのドライバーが、十分勝利する能力を持っていることを証明しています。次のステージ、9月20日にベルリンで開催されるラウンド2への期待は高まるばかりです。