「アルピーヌ ビジョン グランツーリスモ」を発表
1月27日(現地時間)、フランス・パリで開催中の「第30回国際自動車フェスティバル」において、「アルピーヌ ビジョン グランツーリスモ」が発表されました。同車は2015年3月、PlayStation®3専用ソフトウェア『グランツーリスモ6』の無料アップデートを通じて登場予定です。
創立60周年を祝う2016年に向けて、アルピーヌではブランドの本格的な復活を象徴する新車の開発を行っています。一方モータースポーツでは、アルピーヌA450 が2013年、2014年と連続してヨーロッパ耐久レースのタイトルを獲得、2014年のル・マン24時間レースでも表彰台を飾るなど、目覚ましい活躍を見せました。
そんな中、ビジョン グランツーリスモのパートナーとして名を連ねたアルピーヌは、A450のコンセプトを発展させた、軽量で俊敏なバルケッタタイプ(オープンスポーツカー) のクルマを思い描きました。デザイナーたちに下ったのは、通常のプロジェクトとは一風変わった「『リア周りとコクピット』にとりわけ注力せよ」という指示。これは『グランツーリスモ』の中でプレイヤーが使う最もポピュラーな視点であるためです。社内コンペでは約15種類のデザインが候補となり、ビクター・スフィアゾフのアイデアが採用となりました。
国際自動車フェスティバルはフランスで30年の歴史を誇り「その年の一番美しいクルマ」などの表彰を行うイベントです。この栄えある舞台のために、アルピーヌは「アルピーヌ ビジョン グランツーリスモ」のフルスケールモデルを作成しました。フルスケールモデルはパリのガラ晩餐会でアンヴェールされたのち、2月1日までフェスティバル会場に展示されます。その後パリのポルト・ド・ベルサイユで開催される2015年レトロモビールショー(2月4~8)でも展示され、アルピーヌ60周年記念の船出を飾るシンボルとなります。
アルピーヌCEO ベルナルド・オリビエ氏のコメント
このプロジェクトに関わったデザイナーとエンジニアたちは、ブランドのスピリットを体現するクルマを作るという仕事を与えられました。出来上がったクルマのスタイルは、アルピーヌのDNAをみごとに表現したといえるでしょう。そのパフォーマンスはプレイヤーがゲームパッドを通してステアリングを握る時も期待を裏切りません。アルピーヌの創立者、ジャン・レデレが作ったクルマたちの伝説的なハンドリングが受け継がれているのです。
アルピーヌ ビジョン グランツーリスモは、過去、現在、未来、あるいはモータースポーツとロードカー、さらにはバーチャルとリアルのボーダーラインに位置するクルマです。その出来栄えがあまりにも素晴らしかったため、私たちはリアルなフルスケールモデルを作らずにはいられませんでした! アルピーヌ復活のアナウンスがまだ新鮮なうちに、そのリアルな姿をお披露目できる場所。それには、自動車のエクステリアやたたずまいを重要視する国際自動車フェスティバルが最適だと考えたのです。そこでは私たちの最新の「作品」を見られるだけでなく、『グランツーリスモ6』のおかげで実際にその走りを体験することもできるのです。
デザイナーのビクター・スフィアゾフ氏のコメント
アルピーヌ ビジョン グランツーリスモは正真正銘のスポーツカーで、クルマへの情熱とステアリングを握る楽しさを融合させています。そこにはアルピーヌの過去、現在、未来が投影されています。バルケッタの案はアルピーヌA450のル・マン24時間レース参戦にインスパイアされました。フロントはA110にインスピレーションを受け、リアの垂直翼はA210とA220をモチーフとしつつ、クルマのスタイルにいいコンビネーションを与えています。私は航空ファンでもあるので航空機のデザインも取り入れました。エアブレーキがそれで、リア部分にみごとなハイテク感を与えたと思っています。
「グランツーリスモ」シリーズプロデューサー山内一典のコメント
子供の頃から、私は自動車メーカーの生み出すコンセプトカーに魅了されてきました。私にとって、それは輝かしい未来に向けた贈り物でした。今でもその思いに変わりはありません。自動車メーカーのテクノロジーは常に私の想像を超えるものです。こうしたクルマたちが、私たちの毎日を一変させてしまうことに期待しています。ビジョン グランツーリスモのプロジェクトにアルピーヌが参加してくださったことを光栄に思っています。アルピーヌは私が大きな影響を受けたブランドであり、ポリフォニー・デジタルとアルピーヌ、双方のチームが濃密なコミュニケーションを取れたことに感謝しています。この綿密な連携は、双方が共有する情熱によって実現したものです。グランツーリスモのプレイヤーに提供される今回のビジョン グランツーリスモは、開発メンバー全員のあふれるような情熱が結実したものといって間違いないでしょう。
テクニカルデータ
シャーシタイプ:カーボンモノコック
サスペンション:ダブルウィッシュボーン、プッシュロッド、アジャスタブルスプリング&ダンパー
エンジン
搭載位置:リアミッドシップ
型式:V8
排気量:4494cc
最高出力:450hp@5,400rpm
最大トルク:580Nm@2,000rpm
最高エンジン回転数:7500rpm
最高速度:320km/h
トランスミッション
7速シーケンシャルギヤボックス
後輪駆動
ブレーキ
フロント:390mm x 32mm ベンチレーテッドディスク、6potキャリパー
リア:355mm x 32mmベンチレーテッドディスク、4potキャリパー
重量 / タンク容量
重量:900kg
重量配分:47 / 53
燃料タンク:75リットル
-
17歳以下を対象としたオンライン大会「BRIDGESTONE GT タイムトライアル U17 by TOYOTA GAZOO Racing」の開催概要を発表
TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は30日、『グランツーリスモ7』によるオンライン大会「BRIDGESTONE GT タイムトライアル U1...
-
3台の新車種と新コース「ワトキンズ・グレン」を追加。『グランツーリスモ7』アップデートのお知らせ
2022年6月23日、『グランツーリスモ7』はアップデート(1.17)を実施いたします。
-
ローラ-マリー・ゲスラーとアムステルダムベルリンがポルシェ・ピンク・ピッグリバリーを投げかけ、ジェンダーの常識を覆す
23歳のドイツ人女性レースカードライバーであるローラ-マリー・ゲスラーは、彼女のGT4レースの2022年シーズンを、従来のスポンサーを集める手法を蹴って自己資金...
-
いちご一会とちぎ国体 文化プログラム『グランツーリスモ7』部門、都道府県予選のエントリーが6月10日(金)よりスタート
第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」の文化プログラム事業「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2022 TOCHIGI」の競技タイトルとして、...
-
-
スズキ ビジョン グランツーリスモが登場。 “HAYABUSA”エンジンに電動化技術を組み合わせた独創のAWDスーパースポーツ
2022年5月26日、『グランツーリスモ7』の1.15アップデートにおいて、「スズキ ビジョン グランツーリスモ」が登場しました。スズキは、世界的にも数少ない4...