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グランツーリスモ7

「データロガー」を使ってみよう

Spec IIIアップデートで新たに加わった「データロガー」。走りを可視化することで客観的に分析するためのツールで、実際のモータースポーツでも採り入れられています。ここではデータロガーに初めて触れる方向けに、具体的な活用例を紹介します。

データロガーを使う目的は、走行データを分析して改善し、より速く走ること。そのためには、ひとつのデータではなく、ふたつのデータを比較することから始めましょう。自分で記録したベストラップはもちろん、オンラインランキングから速いプレイヤーのリプレイデータをダウンロードするのもおすすめです。お手本となるラップの走行データと自分の走行データを比較し、改善点を見つけていく。これがデータロガーの基本的な活用方法です。

ふたつの目的別に見ていきましょう。

■ドライビング方法の比較・改善

速いドライバーと遅いドライバーの違いはどこにあるのか? 同一車種による筑波サーキット・第1コーナーを例にあげて、改善点を探ってみましょう。

青と黄の比較ですが、タイムが遅い青に注目。「速度とギャップ」と「走行ライン」の情報を照らし合わせると、ホームストレートまでの最高速度は両車同じですが(A)、青のブレーキング開始が早いため(B)、コーナー手前で速度が落ちすぎ(C)、かつクルマの向きがかわるまではスロットルを開けることができず、惰性でコーナーのエイペックスについていることがわかります(D)。

いっぽう黄は操作に迷いがなく、ブレーキングしながらコーナーに進入できています。ボトムスピードこそ青よりも遅いものの(E)、その後はコーナー脱出に向けて速度を伸ばしていることがわかります。

たったひとつのコーナーですが、コーナーを抜けたときのタイム差はコンマ5秒に迫るほど大きなものになっていました。このデータから、青はブレーキ開始をより遅らせ、惰性での走行区間を少なくするといったドライビングの改善点を導き出すことができます。

このように、データロガーで走行データを比較することで、どこで、なぜ差がついているかが一目瞭然。速い走りを分析して真似してみる——この繰り返しが上達への近道になるでしょう。

■クルマのセッティングの比較・改善

データロガーはクルマのセッティングにも大いに役立ちます。クルマを変えて、同じく筑波サーキット・第1コーナーの例を見てみましょう。

黄がノーマル。青がフロントのダウンフォースを強めた(=前輪荷重を高めた)状態。ここでは青に注目します。黄に比べて青はブレーキングの開始が遅いにもかかわらず(A)、アンダーステアを出さずにターンインできています。これはフロントのダウンフォース増によって回頭性が向上したおかげ。また、黄よりも早くスロットルを開けて加速状態に入れていることがわかります(B)。コーナーの出口ではノーマルの黄はアンダーステアが強く、ラインが膨らみがちですが、青はよりコンパクトにターンできています(C)。コーナー脱出時の差は、約コンマ3秒。

以上のことから、筑波サーキットの第1コーナーのような低速コーナーでも、ダウンフォース増の影響がそれなりに大きいことがわかります。テストで使用した車両は、もともとアンダーステアが強い傾向にあるため、小さなコーナーが多い筑波サーキットではフロントのダウンフォースを増やし、回頭性を上げることがタイム短縮に繋がる、と結論づけることができます。

このように、セッティングを変更したらフィーリングだけではなく、データロガーで可視化し、さらに改善点がないか模索していくことは効果的です。今回のようにフロントのダウンフォースを強くした調整の場合、相対的にリアのダウンフォースを弱くすることでも同じような結果を生むかもしれません。データロガーを上手に活用してセッティングを煮詰めていきましょう。

代表的な使い方をふたつ紹介しましたが、ほかにも同一コースで車種違い、あるいはタイヤ違いのデータを比較、研究するのもおすすめです。

また、ここでは「ビュー1」での例を挙げましたが、「ビュー2」ではアクセルやブレーキ操作、前後・横Gなどの情報を表示でき、「ビュー3」では速度とエンジン回転数などを中心に見ることができます。走りの分析に役立つデータが数多くあるので、ぜひ活用してみましょう。

ビュー2

ビュー3