シボレーが「コルベット CX.R ビジョン グランツーリスモ Concept」を発表。「コルベット CX Concept」も同時公開
シボレーは8月15日(現地時間)、「The Quail, A Motorsports Gathering(ザ・クエイル、ア・モータースポーツ・ギャザリング)」において、「コルベット CX.R ビジョン グランツーリスモ Concept」を発表しました。
これは、コルベットの約75年に及ぶ歴史の中で、モータースポーツが果たしてきた役割に敬意を表するレーシングカーのコンセプトモデルであり、コルベットが未来に見据えるサーキット・バージョンの姿を示唆するものです。そして「コルベット CX Concept」も同時にデビューしました。この2台は、今後何年にも渡ってコルベットのデザインに影響を与えることでしょう。
コルベット CX.R ビジョン グランツーリスモ Concept
「コルベット CX.R ビジョン グランツーリスモ Concept」は、サーキット専用に作られた1台。このモデルの空力特性は、CXのデザインを踏まえながらも、より明確なアクティブエアロパーツと、ダウンフォースとグリップを高めるために低く抑えられた車高によって、一段とアグレッシブなものとなっています。また、可能な限り車体を軽量化するべく、コルベット CX.R ビジョン グランツーリスモ Conceptではカーボンファイバーなどの軽量素材が採用されました。
パワーユニットは、ハイブリッドシステムです。フロントに2基、そしてリアに1基の電動モーターを備え、小型で高回転型のV型8気筒ツインターボエンジン(燃料にEフューエルを使用)を組み合わせています。このユニットは、耐久レースで求められる走行性能と航続距離とを確保するとともに、スリリングなサウンドも実現しています。
内装の仕立ても、サーキット走行に特化しています。シートは、強い旋回Gに対してもドライバーの頭部や首を強固に支える形状。ステアリングホイールには物理ボタンとノブが配置され、レーシンググローブを着けたままでも直感的に操作できるよう工夫されています。
そして、コルベット CX.R ビジョン グランツーリスモ Conceptのボディを彩る黄色と黒のカラーリングは、まさに過去25年にわたるコルベットのGTレースカーの伝統を継承するものといえます。
コルベット CX Concept
「コルベット CX Concept」は、コルベットの今後のデザイン言語に影響を与えるハイパーカーです。街中でもサーキットでも楽しめるように設計されており、未来的でありながらも、純粋なコルベットとして認識できるモデルです。
コルベット CX Conceptは、コルベットの主要なデザイン要素である、前方に突き出たノーズ、ボディの上部と下部とを明確に分かつ水平の「chine」ライン、そしてデュアルエレメントテールライトを備えています。長く、低く、そして洗練されたプロポーションで、ルーフラインの高さは41インチ(約104cm)未満です。
エンジニアリングでは、空力技術とパワーユニットが大きな特徴です。空力では、公道での効率性とサーキットでの高性能を両立するアクティブ・エアロダイナミクスを備えています。そのハイライトが、ファン式ダウンフォース・システム。ジェット戦闘機のようなスラストベクトル(推力偏向)制御によって、前後の空力バランスを保持する近未来のテクノロジーです。
駆動方式は全輪駆動。パワーユニットを駆動系に統合した構造「RESS」を採用し、4つの電動モーターから、合計2,000馬力を超えるパワーを引き出します。
「コルベット CX.R ビジョン グランツーリスモ Concept」、そして「コルベット CX Concept」の2台は、『グランツーリスモ7』に登場予定です。
「ビジョン グランツーリスモ」とは、「グランツーリスモ」のプレイヤーのために世界中のブランドがオリジナルのスポーツカーをデザインするプロジェクトです。より詳しい情報は、「ビジョン グランツーリスモ」のページをご覧ください。

