グランツーリスモ・トロフィーをカニンガム C-4Rが受賞
8月16日(現地時間)、アメリカ・ペブルビーチで第65回ペブルビーチ・コンクール・デレガンスが開催され、「グランツーリスモ」シリーズ・プロデューサー山内一典は、1952年製 カニンガム C-4R コンペティション ロードスターに「グランツーリスモ・トロフィー」を授与しました。
カニンガムとは、1950年、アメリカの資産家でありジェントルマンドライバーでもあったブリックス・スイフト・カニンガム氏によって起こされたブランド/レーシングコンストラクターです。アメリカ車によるル・マン24時間レース制覇を目指したカニンガム氏は、1950年から55年にかけてオリジナルマシンを開発し、ル・マンに挑んだのです。
C-4Rは、そのカニンガムが1952年のル・マン用に開発したマシン。この年のル・マンには3台のC-4Rがエントリーしましたが、そのうち2台はロードスター、残る1台は空力理論の草分け、ヴニバルト・カム博士の唱えたコーダトロンカ(「切り落とされたしっぽ」の意)ボディをまとったクーペでした。
今回「グランツーリスモ・トロフィー」に輝いたC-4Rは、2台エントリーしたロードスターモデルのうちの1台。フロントタイヤ前方を切り欠いたV字状のフロントマスクが特長で、キャブレターのファンネルを収める巨大なバルジ(膨らみ)を備えたエンジンフードの下には、300馬力までチューンされたクライスラー製5.43L・V8エンジンが収まっていました。
ちなみに1952年のル・マン24時間レースでは、2台のロードスターのうち1台をブリックス・カニンガム氏自身がドライブ。なんと24時間中20時間も一人でステアリングを握り、見事4位に入賞しています。アメリカ車によるル・マン制覇というカニンガム氏の夢は、その後1966年のフォードGT40 Mk.IIによって現実のものとなるのです。
なお今年のペブルビーチ・コンクール・デレガンスのベスト・オブ・ショーは、1924年製イソッタ・フラスキーニ Tipo 8A F. “Ramseier & Cie Worblaufen Cabriolet”が受賞しました。各車の艶やかな姿は「関連イメージ」からご覧ください。
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