レース

データロガーの使い方

データロガーでベストラップリプレイを比較してみると、さまざまなことが分かります。ここでは筑波サーキットを走行した2台を例にとって、Preset画面の基本的な見方を解説します。

1. タイム差に着目する

2つのベストラップリプレイを読み込んで表示させたら、まずPresetのグラフエリアにある「タイム差」に注目しましょう。このグラフを右にあるコースマップの現在位置と関連して見ることによって、両者のタイム差がコース上でどう変化したかを知ることができます。

タイム差

タイム差のグラフが横軸中心の「0」より上にあればカレントスロットのクルマ(例ではスカイライン GT-R R34 ツーリングカー。以下GT-R)が先行していることを表し、下にあればリファレンススロットのクルマ(例ではRX-7 ツーリングカー。以下RX-7)が先行していることを表します。

図のタイム差からは以下のことが分かります。
GT-Rは第1コーナーでRX-7に先行される。
直後にGT-Rが抜き返してじわじわとタイム差が広がる。
第2ヘアピンで一度差が縮まるがバックストレートで再びタイム差が付く。
最終コーナーでじわじわとRX-7が追い上げる。

2. グラフのスケールを変更する。

スケール変更

コースの特定の区間を詳しく分析したい場合は、左スティックを右に倒して、グラフのスケールを拡大してみましょう。再生ヘッドはR1 / L1ボタンを押すことで任意の位置に移動させることができます。上図はGT-RがRX-7に0.284秒先行した第1コーナーに着目し、スケールを拡大した例です。

3. 他の項目とリンクさせてみる。

他の項目との比較

第1ヘアピン付近に着目して、タイム差以外の走行データの項目を見てみましょう。「アクセル」と「ブレーキ」のグラフで両者に違いが出ています。

RX-7(黄色い線)はGT-R(青い線)よりも短時間でブレーキングを終えている。
コーナーからの立ち上がりではRX-7がアクセルを抑え気味なのに対し、GT-Rはより早いタイミングでアクセルを全開にしている。

4. 傾向をつかむ。

1~3の過程を通じて、2台の走りには以下のような傾向があることが分かります。

・コーナリングスピードはRX-7のほうが速い。
・ストレートスピードはGT-Rのほうが速い。
・ブレーキングは車重の軽いRX-7のほうが有利
・コーナーからの脱出は4WDの安定性を活かしたGT-Rのほうが有利

このようにデータロガーを用いれば、2台のクルマの走行特性を把握したり、2人のドライバーのドライビング特性を比較したりすることもできます。慣れてきたらSet 1 / Set 2 / Set 3にさまざまな走行データを表示させて、さまざまな角度からドライビングを分析しましょう。

関連する項目
- Bスペック
- データロガー
- ドライビングオプション
- クイックメニュー
- レース画面の見方