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日本のチューニング&ドレスアップカーが大集合「グランツーリスモ・アワード TOKYO AUTO SALON 2007」

2007年01月19日

母国日本での初めてのアワード

過去に特集でもお伝えしている通り、『グランツーリスモ』は2003年からアメリカのSEMAショーで「グランツーリスモ・アワード」というプライズを選考・授与しています。
この賞の意図は、ショーの出展車両の中から『グランツーリスモ』のフィロソフィーでもあるドライビングの愉しさやパフォーマンスにおいて傑出している1台を選出しようというもの。ウィナーには将来の『グランツーリスモ』への収録資格が与えられます。

「東京オートサロン2007」の幕が開き、会場が大勢の来場者で埋め尽くされる頃、アワードの選考もスタートしました。出展車両の基本データを参考にしながら山内自身が会場をくまなく巡り、気になる車両を1台1台チェックしていきます。選考ポイントは単なるスペックにとどまらず、夢や情熱がどれだけ具現化されているかといった点にまで及びます。 こうして十数台のノミネート車両を絞り込み、取材した資料をもとに最終選考を行い、珠玉の1台を選び出すのです。

選考ではコンセプトやスペック、作りこみ、なしとげた業績などあらゆる要素が検討される。写真のクルマはFR最速を目指して製作された三重トップフューエル&(株)ZERO-1000の零1000 S2000TYPE-RR 2号機
内部の構成パーツなども仔細に確認。眺めているのはNISMOが製作したプロダクションレース用フェアレディZ、「Type380RS」の専用クランクシャフト
時にはボンネットを開けて、時にはフロア下を覗き込んでマシンをチェックする

ショー最終日の1月14日、イベントホールで部門別に優れた出展車両を選出する「東京国際カスタムカーコンテスト」の発表・表彰が行われました。その表彰が終わるといよいよ「グランツーリスモ・アワード」の発表です。拍手の中プレゼンターとして壇上に上がった山内は母国日本でこの賞が実現したことに謝意を述べた後、こう続けました
「今年僕たちはGTらしい、GTにとってもっともかっこいいクルマを選ばせていただきました。そのクルマは北米のSEMAショーのクルマとはまた違った、とても日本らしい、速さを追求した洗練されたクルマです。それでは2007年の『グランツーリスモ・アワード』の受賞車を発表します。 株式会社エッチ・ケー・エス、『HKSレーシングパフォーマーCT230R』です!」

アメリカ・SEMAショーでの過去の「グランツーリスモ・アワード」を紹介するムービーが紹介された後、プロデューサー山内一典が登壇。母国日本における念願の「グランツーリスモ・アワード」を開催できた喜びを伝えた後、記念すべき第一回受賞車を発表した

前人未到の筑波53秒台を達成したクルマ

栄えある第1回のウィナーを紹介しましょう。
ここ数年、ヒートアップしているカテゴリーに筑波のラップタイムチャレンジがあります。HKSはこのカテゴリーにランサー・エボリューションでチャレンジし続けてきましたが、その争いに終始を打つべく生み出された究極のマシンがこの「CT230R」です。
ベースとなったのはランサー・エボリューションVII。2リッター4G63型エンジンは構成部品の大半をHKS製パーツに変更して排気量を2.3リッターまで拡大し、さらに過給器をHKSの新世代ターボ「GT3240」へと換装して560ps/65.0kgmを発揮します。ボディは基本骨格を除いてパネルの大半をカーボンに変更。各部の軽量化と相まって車重は1100kg以下にまでダイエットされています。

受賞車には今後『グランツーリスモ』シリーズに収録が約束される。記念のトロフィーと、副賞として「プレイステーション 3」が山内一典から手渡された
2007年『グランツーリスモ・アワード』の受賞車、『HKSレーシングパフォーマーCT230R』

実を言えば、このスペック自体は並み居るライバルを圧倒するほどのものではありません。ところがこのCT230Rは驚異的なトラクション能力とハンドリング、優れた過給特性などにより、数々の伝説を打ち立てていきます。
その始まりは2006年4月2日の筑波サーキットでした。CT230Rは小手調べとばかりに55秒063をマークし、そのポテンシャルを見せ付けます。続いてその3週間後の富士スピードウェイで1分43秒451というレコードタイムを樹立 (11月に1分42秒374で自己ベストを更新)。さらには8月、外気温31度という劣悪な条件の十勝スピードウェイで過去の記録を4秒以上上回るラップタイムを打ち立てます。こうしてCT230Rはセントラル(兵庫)、岡山国際、菅生(宮城)、鈴鹿(三重)という各サーキットのレコード記録を次々と打ち破っていくのです。
そして伝説を不動のものとしたのが凱旋アタックとなる筑波チャレンジ。12月5日に行われたタイムアタックでCT230Rは前人未到の53秒999を記録し、ライバルの戦意を完全に打ち砕いてしまったのです。

【受賞のコメント】

去年このクルマをいろんなサーキットで走らせて、さまざまな記録を打ち立ててきましたが、まさか『グランツーリスモ』という素晴らしいゲームにまで選ばれるとは思ってもいませんでした。今後ともこういうクルマを作り続けて、皆さんに夢を提供していければと思います。ありがとうございました。((株)エッチ・ケー・エス国内営業部 菅正次さん)

2006年12月5日に筑波サーキットで行われたアミューズ走行会で、4月に記録した55秒063という自己ベストを1秒以上更新する53秒999というレコードを記録した

D1の人気ナンバー1マシンも選出!

今回の東京オートサロンでは、もう1つアワードの結果が発表されました。それが「グランツーリスモ・アワード D1グランプリカー特別賞」です。この賞は『グランツーリスモ』が協賛している大人気ドリフトイベント、「D1グランプリ」の参戦車両人気ナンバー1を決めようというもの。昨年12月からD1GPの公式サイトでファン投票を受け付けてきましたが、得票のもっとも多かったウィナーをここで発表するのです。もちろんこちらの勝者にも、将来の『グランツーリスモ』への収録資格が与えられます。

発表の舞台となったのは13日、14日の両日行われた「D1グランプリ・トークショー」。総得票数1万5000票以上の中から栄えある1位に選ばれたのは、ご存知野村謙選手のBLITZスカイライン(ER34)。昨年暮れ、アメリカ・アーウィンデールで行われたワールドオールスターマッチで優勝を飾り、見事世界一の座に就いたマシンです。受賞式にはドライバーの野村選手はもちろん、マシンコンストラクターであるBLITZの阿部成人さんも駆けつけ、大勢のD1ドライバーと観客の皆さんから盛大な拍手と歓声を贈られていました。

オートサロン会場に展示された「BLITZスカイライン」。受賞により『グランツーリスモ』への収録が決定した

【ドライバー野村謙選手のコメント】

「みなさん投票本当にありがとうございました。投票で1位になったということでBLITZを始め関係者全員すごく喜んでいます。特にクルマを選んで作りあげてきたチーム監督の阿部ちゃんは涙ながらに喜びを語ったほどです。僕のマシンが『グランツーリスモ』に収録されるということで、みなさんぜひ練習して、自由自在に操れるようになってください」

BLITZスカイラインの製作責任者でもありチーム監督でもある阿部成人さんの歓喜のポーズ。ファンの人気投票第一位ということでD1選手にも劣らぬパフォーマンスで喜びを表現してくれた

イベントホールで連日開催!
『グランツーリスモHDコンセプト』プロドライバー対決

オートサロンで行われた『グランツーリスモ』関連イベントは「アワード」だけではありません。各ホールをつなぐエントランスモールでは2ヵ所に『グランツーリスモHDコンセプト』のデモンストレーションブースを設け、大勢のみなさんに迫真のグラフィックと挙動シミュレーションを体験していただきました。 いっぽうイベントホールでは会期中の3日間をフルに使って、『グランツーリスモHDコンセプト』ドライバー対決が行われました。

このドライバー対決はD1ドライバー3名、スーパーGTドライバー3名がそれぞれチームを組み、タイムトライアルとドリフトトライアルに挑むというもの。日替わりでさまざまなドライバーがステージに上がり、鋭いドライビングを披露してくれました。中でも3日間とも参加してくれたD1ドライバー野村謙選手は熱い走りに加えて爆笑コメントも連発し、観客席から熱い歓声を浴びていました。

イベントホールでは連日『グランツーリスモHDコンセプト』を使ったドライバー対決イベントが開催されました。D1選手チームとARTAドライバーまたはスーパーGTドライバーチームが賞品の「プレイステーション 3」と名誉を賭けて対決しました
2日目に登場した高木真一選手(左)、伊藤大輔選手(中)、新田守男選手(右)(いずれもARTAドライバー)
対するD1チームの野村謙選手と、横でアドバイスする末永正雄選手。D1チームは初日は苦戦しましたが2日目から腕を上げ、2日目と3日目に見事賞品の「プレイステーション 3」を獲得しました

Text by グランツーリスモ・ドットコム運営チーム

会場では『グランツーリスモHDコンセプト』体験コーナーを2箇所に設置。連日大勢のお客様に体験していただくことができました。ゲームに登場するセリカ GT-FOUR ラリーカーの展示もご好評をいただきました
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