|
||||
![]() |
||||
タイムアタック:掌を流れる緊張の汗… |
||||
初回作の頃から『グランツーリスモ』をプレイしてくれている道上龍選手は、レーシングドライバーの中でも屈指の『グランツーリスモ』ファンです。 午後8時。難易度の高いタイムアタックの幕が開きました。道上選手も早速複合の第1コーナーへと飛び込んでいきます。1ラップ目はブレーキ性能やタイヤのグリップレベルを探りつつドライビング。しかしコース中盤にさしかかるころにはもうクルマの走りがつかめたようで、ヘアピン、スプーンではすでにリズムのある走りになっています。さすがは実戦でも適応能力の高さで定評ある道上選手。 ここでうれしいハプニングが起こりました。実はクルム選手が、この道上選手のアタックを横から見つめていたのです。「ボクも走っていい?」。クルム選手はもう我慢できないという様子で隣に用意されていたシートに飛びつきました。道上スペシャルアタックにクルム選手が参戦するという思ってもいなかった展開です。
「楽しんでいってください。でも期待してますよ!」(山内)「だんだん緊張してきました・・・」(道上選手)
『グランツーリスモ』シリーズプロデューサー山内一典も道上選手のタイムアタックを見つめる。丁寧かつアグレッシブなドライブに「さすがプロ! 素晴らしい走りだよね」 受けて立った道上選手は前周の走りをきっちりと活かす走りで、徐々にタイムを上げていきます。2周目は2分5秒012。3周目には早くも4秒台に突入する2分4秒646。4周目ではさらに詰めて2分4秒388をたたき出す理想の展開。そのときクルム選手の周りから歓声が。なんと2周目でクルム選手が2分4秒776という驚異的なタイムを出したのです。すさまじいまでの適応力! こうしてエントリー時間を有効に使った2人は、いよいよ20分のアタックに挑みます。道上選手は1周目こそ2分6秒011とペースダウンしましたが、2周目に自己ベスト2分3秒569を記録。隣のクルム選手から思わず「すごいねー」という声が漏れます。見ていて痛感するのは恐ろしいほどに丁寧なステアリングワーク。 しかしこのとき、最初のランキングが公開されました。トップタイムはなんと2分2秒451!両選手が『GT4オンライン』のトップランカーの実力を痛感した瞬間でした。「ひやー」。別モニターに映されたランキングに唸った道上選手は、決意したように自己の画面に視線を戻します。 何度かのコースアウトで残り時間も5分を切った終盤。針の穴を通すようなアタックがようやくまとまりました。2分3秒354。この日の自己ベストです。それに追いすがるようにクルム選手も2分3秒631をマーク。しかし「ここからさらなるタイムアップを」の願いはかなわず、アタック時間が終了しました。 |
||||
プライベートレース:対戦はメチャクチャ楽しい! |
||||
タイムアタックの興奮をクールダウンさせて、道上選手は引き続きプライベートレースに挑んでみました。全部で8戦行われたレースの模様をダイジェストでお届けしましょう。 最初のレース。コースはサルト・サーキットをチョイス。マシンはおなじみTAKATA童夢NSXのワンメイクです。この組み合わせの面白いところは、ユノディエールで最高速が完全に拮抗してしまうところ。スリップストリームで簡単に遅れを取り戻すことができるのです。道上選手はそのスリップ合戦を楽しんでいるようでしたが、勢い余ってその先のミュルザンヌでコースアウト、5位に転落します。結局ポルシェコーナーで1台を交わしたものの上位入賞はならず4位となりました。 次のレースはフラストレーションをはらすかのように、同じサルト・サーキットでアウディR8 のワンメイクに挑戦。スタートから飛ばす道上選手はまたもやユノディエールでヒヤっとする場面こそあったものの無事に切り抜け、今度は6秒差というぶっちぎりで優勝を遂げました。 第3レースは一転してストイックなロードスター1600NR-Aによる筑波ワンメイク。前回「トップレーサーBATTLE」でも道上選手が勝利したイベントです。スタート直後から道上選手は丁寧な操舵ときれいなラインどりで首位をキープ。終盤、第2ヘアピンで2位に追いつかれますが、最終コーナーで自滅を誘い、またもや道上選手が勝利しました。 続く第5レースはツインリンクもてぎロードコースで、GT500クラスのNSX勢を集めた戦いです。道上選手はスタートでトラクションがかからず後続と団子状態に。立体交差手前の右鋭角ターンで彼らとラインの奪い合いとなり行き場を失ってコースアウト、5番手まで順位を落とします。そこから攻勢に転じすぐさまS字で3位に返り咲きますが、先行する2台のレベルが高く、大きく水を開けられて3位のままレースを終えました。それでも「まわりの人、気遣ってくれてるなあ」とひと言。 第6レースから最終レースまでの3レースは、懐かしい日本ツーリングカー選手権の常勝マシン、無限モチュールシビックを使ったワンメイクになりました。鈴鹿を舞台にしたこの第6戦では、ホンダツインカムの快音を響かせて優位にレースを進めます。終盤のスプーンで2位のdonguri選手が驚異的なブレーキングにより前にでますが、130Rからシケインにかけてほれぼれするようなラインどりで再び首位を奪い、見事優勝を飾りました。 第7戦はなんとクルム選手のチャットルームに乗り込んでの開催となりました。内容は同じ無限シビックによる筑波の5ラップバトル。FF車による筑波の争いでは腕の差が如実に現われるため、レーシングドライバー道上龍の面目躍如といった1戦でした。理想どおりのきれいなラインどりでアクセルを早めに開けて立ち上がり、2位以降はじわじわと離されていきます。結局2位を4秒293引き離し圧勝したレースでした。 最終レース。すっかりシビックの走りにほれ込んだ道上選手は前戦と同じ筑波を選択。このレースは前戦よりも拮抗した争いになりましたが、それでも道上選手を上回るシビックづかいは現われず、タイヤのグリップを使いきった道上選手が勝利をものにしました。 イベントを終えた道上選手からひと言メチャクチャ楽しかったです。最初にやったタイムアタックもエキサイトしましたが、その後やったレースはもっと面白かった。なにかボクはシビックづかいになりそうな予感がします(笑)。将来また『グランツーリスモ』がオンラインに繋がることになったら、僕自身もネットにつないで皆さんと対戦します。その時はどうぞよろしく。 今回ボクとの対戦に集まってくれたプレイヤーの皆さん、本当にありがとう。惜しくも対戦の機会に恵まれなかった方たちもいると思いますが、また次の機会にバトルしましょう。そのチャンスを楽しみにしています。 ![]() 道上 龍選手 プロフィール(michigami-ryo.com)1973年奈良県生まれ。カートショップを営む家に生まれたことから、幼い頃からカートに親しみ、全日本選手権などで活躍をみせる。94年から全日本F3に参戦、95年からは全日本GT選手権に参戦し、98年以降一貫してNSXをドライブ。2000年には見事シリーズチャンピオンを獲得した。2002年、フォーミュラ・ニッポンで腰椎骨折という重傷を負うが驚異的な回復を果たし、日本中のモータースポーツファンに熱い感動を与えた。今年も童夢からスーパーGTに、TEAM 5ZIGENからフォーミュラ・ニッポンに参戦している。 |
||||
Text & Photo by グランツーリスモ・ドットコム運営チーム |

























