2008年01月28日
選ばれたのは、軽さと空力を究めた1台
『グランツーリスモ』は、2003年からアメリカのSEMAショーで「グランツーリスモ・アワード」というプライズを実施していますが、ここ日本でも、毎年年頭に開催される東京オートサロンで「グランツーリスモ・アワード TOKYO AUTO SALON」という賞を選考・授与しています。
その「グランツーリスモ・アワード TOKYO AUTO SALON」の2008年ウィナーに、パワーハウス・アミューズの「amuse nismo 380 Super Leggera(アミューズ・ニスモ380スーパーレッジェーラ)」が選ばれました。
1月13日午前11時から、千葉県・幕張メッセの「TOKYO AUTO SALON 2008」会場内でその授賞式が行われ、パワーハウス・アミューズ代表・田名邊秀樹さんの代理として奥様とお嬢様に、『グランツーリスモ』シリーズプロデューサー山内一典から記念のトロフィーおよび「プレイステーション 3」本体などが贈られました。「amuse nismo 380 Super Leggera」は将来の『グランツーリスモ』に収録され、そのパフォーマンスを世界中のユーザーにアピールすることとなります。
「amuse nismo 380 Super Leggera」とは?
nismoが手がけたフェアレディZの限定コンプリートカー「フェアレディZ Version NISMO Type 380RS」をベースに、パワーハウス・アミューズがさらなる軽量化、エクステリア変更などを行ったモデル。
「Super Leggera(超軽量)」というネーミングが表す通り、車重はベース車両より140kg軽い1370kg。そのダイエットの大半はボディパネルのカーボン化や排気系パーツのチタン化といった手法で実現している。特に最上部のルーフパネルのカーボン化の効果は絶大で、-5kgという数値以上に低重心化に大きな役割を果たしている。
エクステリアは、ワイドフェンダー化の迫力に加えて冷却性能やダウンフォースバランスの向上など実効性に富むもの。フロントバンパーは形状を煮詰めることで有効冷却面積が20%アップ、リアディフューザーはダウンフォース獲得のため70mm後方に延長されている。 エンジンは圧縮比アップや燃料制御見直しなどによって386psを達成。1.3トン台のボディとあいまって、劇的なパフォーマンスを見せる。
| 「amuse nismo 380 Super Leggera」車両概要 | |
|---|---|
| ベース車両型式 | CBA-Z33 |
| エンジン形式 | VQ35HR(3.8リッター改) |
| 排気量 | 3798cc |
| 最高出力 | 386ps/7100rpm |
| 最大トルク | 41.8kgm/4860rpm |
| 圧縮比 | 13.6:1 |
| カムシャフト | R1カムシャフト試作品 |
| 燃料制御 | ハイテックROM |
| エキゾーストマニホールド | R1チタン STTI |
| 触媒 | R1スポーツ触媒 HRエンジン専用 2in1 R1フロントパイプ |
| マフラー | R1チタンEXTRA RSサイレント ゴールドリング |
| エクステリア | アミューズ・バージョンニスモ・アップグレードエアロシステム |
| タイヤサイズ(前) | 255/30R20(エリクソンBBS LM-R F9J-20 +8) |
| タイヤサイズ(後) | 285/30R20(エリクソンBBS LM-R F10J-20 +18) |
【山内一典のコメント】
もともとアミューズは、いたずらにパワーを上げたモンスターマシンよりも、軽いボディに使いやすいエンジンを組み合わせて、総合力で速いクルマを作ってきたチューナーです。
今回受賞したマシンも、アミューズらしい基本コンセプトに貫かれた1台だと思いました。
特に注目したのはエクステリアです。Zのエアロは出尽くした感がありますが、このマシンは迫力とエレガンスさが両立している。フロントフェンダーひとつとっても、外側への張り出しはもちろんですが、ライトの一部を覆うことでGT500マシンの鋭い眼光をうまく再現しているあたりは実に芸が細かい。アンダーフロア周りもフロントからリアまできちんとダウンフォースを稼ぐ設計になっていて、評価できるポイントでした。
昨年11月にSEMAショーではHPAのアウディTTが「グランツーリスモ・アワード」を受賞しました。このアミューズ・ニスモも合わせてできるだけ早くゲームに収録して、2台を戦わせてみたいですね。
【関連リンク】
・パワーハウス・アミューズ
・東京オートサロン2008
・特集「グランツーリスモ・アワード TOKYO AUTO SALON 2007」

- マイナス140kgという軽量化の効果はサーキット走行でも実証済み。絶妙なサスセッティングのおかげもあって、386psというパワーを生かしきれる1台に仕上がっている

- 大径のアルミホイールはエリクソンBBS LM-RのBMW M5用20インチを、PCDチェンジャーを介して流用。リム幅はフロントが9J、リアが10Jとなる。タイヤはポテンザのRE050を装着

- 山内が手にしているのは受賞車のエンジンに組まれているR1チタン合金製エキゾーストマニホールドの片バンク(3気筒)分。圧倒的な軽さとともに高い耐熱性も兼ね備えている

- インテリアは追加メーターを装着した以外はオリジナルを重視。ただしシートはRECARO製に変更されている。ドライビングシートがPRO RACER SP-A HANS、助手席はSP-A

- エンジンは2006年の十勝24時間を戦い抜いたType 380RS Competition用を公道仕様にしたデチューンした3.8リッター版VQ35HR。ボンネットとの干渉を避けるためにヘッドカバーがはずされている















