次の記事 前の記事

イベントリポート
グランツーリスモ・トロフィーをベルトーネ B.A.T 1が受賞
更新日: 2010年08月25日
 
コンクール・ド・エレガンスの会場となったペブルビーチ・ゴルフコースの18番ホール。フェアウェイが出展車両と観客で埋め尽くされる
「グランツーリスモ・トロフィー」に輝いた1952年製アバルト1500ビポスト ベルトーネ B.A.T 1。3つ構成のライト、大胆なエアインテークには航空機の意匠が見て取れる
後のアメリカ車で花開くテールフィンを予感させるリアセクション。大型のリアガラスを2分するセンターピラーも見事なアクセントだ

8月15日、アメリカ・ペブルビーチで開かれた第60回「ペブルビーチ・コンクール・ド・エレガンス」において「グランツーリスモ・トロフィー」の選考が行われ、プロデューサー山内一典は、1952年製アバルト1500ビポスト ベルトーネ B.A.T 1を選出しました。

自動車デザインの歴史で、エアロダイナミクスを語るとき必ず話題に上るのが、1950年代、イタリアのボディ工房ベルトーネが発表した一連のモデル「B.A.T」です。「B.A.T」とは「Berlinetta Aerodinamica Tecnica (空力実験車両)」の略。アルファロメオをベースにした「B.A.T 5」「B.A.T 7」「B.A.T 9」が有名ですが、このアバルト1500ビポストは、この3台の先駆けとなった極めて重要なモデルです。

デザインしたのは、当時ベルトーネに在籍し鬼才と呼ばれたフランコ・スカリオーネ。彼はこのクルマに第1級の空力性能はもちろん、強烈な個性と新しさを織り込みました。度肝を抜く3つのライト、えぐれた前後フェンダー、テールフィンを暗示させるリアの造形。航空エンジニアの教育を受けたスカリオーネのこのデザインは、後の風洞実験で実際に優れた空力性能を示すことが証明され、「'50年代初め、すでに空気の流れを読んでいた」と絶賛を浴びることになります。

アバルト1500ビポストは1台のみが制作され、1952年のトリノ自動車ショーに出品されましたが、その後アメリカのパッカード社に買い取られ、自動車史の表舞台からは姿を消していました。この歴史的にも価値あるモデルを、イギリスのクリス・ドレイク氏が完璧なまでにレストアし、ペブルビーチに出品したことで、今回の受賞が実現したのです。

一方ペブルビーチの大賞である今年のBest of Showは、1933年製ドラージュD8S De Villars ロードスター(The Patterson Collection)が獲得しました。





「ペブルビーチ・コンクール・ド・エレガンス」とは?

アメリカ、サンフランシスコの南にある高級リゾート地、ペブルビーチで毎年8月の第3ウィークエンドに開かれる世界でもっとも権威あるヒストリックカー・イベント。ペブルビーチ・ゴルフコースの18番ホールを利用して開催され、この週末のフェアウェイは世界中から訪れた自動車愛好家で埋め尽くされる。
「グランツーリスモ・トロフィー」は2008年、「ポリフォニー・デジタル・トロフィー」としてスタート。今年が3度目の授賞となる。

 

関連リンク

- グランツーリスモ・トロフィーをアルファTZ2が受賞
- The Pebble Beach Concours d’Elegance 2008
- ペブルビーチ・コンクール・ド・エレガンス公式サイト(英語)
 

関連イメージ

 
 
次の記事
グランツーリスモ5
東京ゲームショウに『グランツーリスモ5』を出展
前の記事
グランツーリスモ5
『GT5』が「gamescom award」で「Best of Gamescom」と 「Best Console Game」を受賞

おすすめニュース

GTアカデミー
歴代GTアカデミー・ウィナーが今年の参戦体制を発表
1月30日、欧州日産は2012年のモータースポーツ体制について発表を行い、ルーカス・オルドネス(写真中央)、ジョーダン・トレッソン(写真左)、ジャン・マーデンボロー(写真右)の3名をドライバーとして起...
 
GTアカデミー
GTアカデミーチームがドバイ24時間レースで表彰台に
2012年1月13-14日、アラブ首長国連邦で行われた「ドバイ24時間レース」決勝戦で、歴代のGTアカデミー・ウィナー4名で構成された「GTアカデミーチーム」がSP2クラス3位(総合26位)に入賞し、...