日産GT-Rのマルチファンクションメーター共同開発を発表
2007年10月25日
10月24日(水)、千葉県・幕張メッセで「第40回東京モーターショー2007」のプレスプレビューが開幕し、『グランツーリスモ5プロローグ』プレスブリーフィングも同会場にて開催されました。
ここではブリーフィングの前半に行われた日産新型GT-Rとのコラボレーションに関するトーク・セッションについてお届けします。
壇上にはまず、『グランツーリスモ(以下GT)』シリーズプロデューサー・山内一典が登場。同日14時30分から『グランツーリスモ5プロローグ無料体験版』上で実施された新型GT-Rのアンヴェイルイベントを会場で再現しました。
その場に集まったプレス関係者はたった数十分前に会場で姿を現した新型GT-Rを取材したばかりということもあり、画面上でGT-Rがお披露目されると自然と拍手が沸き起こりました。
続いてその新型GT-Rの開発責任者である日産自動車の水野和敏氏と、マーケティング・ダイレクターの加治慶光氏が登場。山内とのトーク・セッションが始まりました。
山内が「新型GT-R開発チームの一員」として迎え入れられた経緯や、1年以上前から世界各所で新型GT-R試乗の機会が与えられたことが紹介されました。
山内は新型GT-Rを「こんなに乗りやすくフレンドリーなクルマはないと思います。4輪が自由自在に動くんですよね」と語り、水野氏は「ドイツのアウトバーン(高速道路)の速度無制限区間で飛ばしても車内で会話ができる。雪道でもドライビングできる。そんなマルチパーパスカーをつくりました。レースで1位を取ったドライバーは本来最も過酷な走りを体験しているのに、全く疲れを見せず表彰台へ走っていくものです。いいクルマはドライバーを疲れさせないのです」と語りました。
加治氏は『GT』とのコラボレーションの理由を「リアルとバーチャルを結びつけることができる媒体ですから。実際モーターショーの会場でのアンベイルと同時にソフトウェア上でもアンヴェイルされるなんて未だかつてなかったことです。『GT』上で新型GT-Rをドライブしてみて、"GT-Rを実際に運転している感覚"と本当にそっくりだったのに驚きました。この感覚が体感できるだけでなく、すでに鈴鹿サーキットでドライブできてしまうのも凄いことだと思います。日産自動車の役員に『GT』のリプレイ映像を見せたら実写映像だと勘違いされたほどリアルですよ」と語りました。
山内は「日本の宝であるGT-Rですから、とことんリアルに再現しなくてはと思いました。外観はもちろん、塗装の質感に至るまで何度も長谷川さん(日産自動車デザイナー。新型GT-Rのデザインを担当)にチェックしてもらいました。もちろん日本のスポーツカーの歴史を変える性能をもつクルマですから、挙動にもこだわりを持ってつくりました」と答えました。
日産自動車とのコラボレーションは過去「スカイライン50周年記念イベント」や「スカイラインクーペ」などでも実現しています。実在のクルマを『GT』上で再現し、世界中に提供していくという流れはもはや珍しいことではなくなりつつあります。
しかし、今回のGT-Rとのコラボレーションでは今までとは違う、初めての試みが行われたことがここで発表されました。
『GT』が共同開発した技術とデザインが新型GT-Rに搭載されたのです。
新型GT-Rの「マルチファンクションメーター」と呼ばれるモニターは、『GT』の開発元であるポリフォニー・デジタルが企画とデザインを担当し、日産自動車と共同開発しました。水野氏は「クルマがドライバーにクルマの状態を教える装置は世界初だと思います」と断言。
「まったく異なる業界の方との仕事だったが、一緒に仕事を始めたら私も山内さんも仕事の進め方の根底が一緒だと気がつきました。頭の中で一度つくってから、実際につくり始めるんですね。やっていることが同じ人と出会えた、というのが最初の印象でしたね」と語りました。
「僕も水野さんもどんどん進める。そのスピード感が楽しかった」(山内)というほど、自動車の開発としては異例のスピードで製作が進められたということです。
最後に水野氏が「このマルチファンクションメーターは進化させていきたい。今までは実車の技術が『GT』へ反映されていったが、ここで初めて『GT』の技術が実車へ搭載された。まだまだこれからです」と語ると、加治氏も「GT-Rは性能の高さに注目が集まっているが、実際は新発想がたくさん詰まっているクルマ。これらのアイデアをもっと堪能してほしい。実際GT-Rはマスクを取ったばかり。『グランツーリスモ5プロローグ』も無料体験版が発表されたばかり。実はまだ何も始まっていない。これからに期待してほしい」と語りました。
山内は「『GT』は今年で10年目を迎えます。10年前の僕たちはただ遠くからGT-Rを見て「いつか乗りたいな」と憧れていて、その思いを『GT』にぶつけていました。10年経った今、GT-Rの開発の一部に携わることができて、アンヴェイルに立ち合えた。感激です。今後ももっと努力してクルマの世界に近づきたい」と締めくくりました。
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