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特集

「アジアチャンピオンシップ 2012」レポート(2/2)

決勝は3ラウンドのポイント制で

GTアカデミー欧州初代チャンピオン、ルーカス・オルドネス選手と山内一典によるトークセッションをはさんで、予選を突破した8名が決勝ラウンドに進みました。

決勝レースは3戦で争われ、3つのレースで獲得したポイントの合計で勝負が決まります。ステージに上がった8人は、誰もが「フェアでクリーンに戦う」という言葉を残して、ドライバーズシートに収まりました。

 

決勝ラウンド第1戦 「ハイスピードリンク」

第1戦は、日産シルビア spec-R Aero (GT Academy) ‘02でハイスピードリンクを5ラップするレース。タイヤはコンフォート:ソフトです。長いストレートがあるためスリップストリームによる駆け引きが起きやすく、最後まで順位が入れ替わる可能性があります。

予選タイムによるグリッド順でレースがスタート。3番手から抜け出た山田選手がトップに立ちます。背後に付かれてスリップストリームを使われることを避けるため、後続を引き離しにかかる山田選手。一方2位以下は集団となり、特にラマ(インドネシア)、サーシャイ(タイ)、河尻、山中、高橋の5選手が、目まぐるしく順位を入れ替える展開です。

3ラップ目、トップの山田選手が1分21秒120というファステストラップを記録する中、2位集団から河尻、ラマの両選手が抜けだしました。セクタータイムもほぼ互角のまま、最終ラップを迎えます。

河尻選手の背後に貼り付いたラマ選手が、第2コーナーでインに飛び込み河尻選手をオーバーテイク。しかし河尻選手も譲らず、今後はラマ選手の背後にピタリと貼り付きチャンスをうかがいます。絶妙のライン取りで河尻選手を抑えるラマ選手。最終コーナー、スリップストリームからアウト側にコースをとった河尻選手がじわじわとラマ選手の前に出て、ゴール目前で再逆転に成功しました。
決勝ラウンド第1戦リザルト ハイスピードリンク/日産シルビア spec-R Aero (GT Academy) ‘02/コンフォート:ソフト
1山田和輝 選手日本10pt
2河尻拓磨 選手日本7pt
3ANDIKA RAMA Maulana 選手インドネシア6pt
4NATHAKUNJORN Sachai 選手タイ5pt
5山中智瑛 選手日本4pt
6吉田匠吾 選手日本3pt
7高橋拓也 選手日本2pt
8Singi CHOI 選手韓国1pt
 

決勝ラウンド第2戦 「ディープフォレスト・レースウェイ」

第2戦は、日産370Z Tuned Carでディープフォレスト・レースウェイを8ラップするレース。タイヤはスポーツ:ハード。スタート順はリバースグリッドとなり、前レースの後位選手ほど前列に並ぶルールです。

スタートからしばらくは最前列スタートのチェ選手(韓国)がトップを守りましたが、コース後半で高橋選手がオーバーテイクして首位に。一方リバースグリッドで後列スタートとなった前回のトップ3もじわじわとポジションを上げていきます。

3ラップ目に入った第1コーナー、吉田選手が高橋選手のインに飛び込んでオーバーテイク。しかし背後には早くもラマ選手(インドネシア)と河尻選手が追い付き、高橋、ラマ、河尻の3選手が激しい2番手争いを繰り広げます。しばらくすると最後尾スタートだった山田選手もこの争いに加わりました。

6周目、ラマ選手がリアを滑らせたのを逃さず山田選手が前に。すぐ前にいた高橋選手もパスして3位に浮上します。この時点で、1秒ほど先行した吉田選手がトップ、2位に河尻選手、3位に山田選手という展開です。

いよいよファイナルラップ。ノーミスの吉田選手がこのまま逃げ切るかと思われましたが、コース中盤で痛恨のハーフスピン、河尻、山田両選手にオーバーテイクを許してしまいます。ここからは2選手による激しいトップ争い。河尻の背後に山田がぴったり付けますが、追い抜くには至らず、最終コーナーへ。

ここで山田選手が仕掛けました。立ち上がり重視のラインで車速を乗せ、ゴール手前のストレートで河尻選手の横に並びます。実況者すら見誤るほどの完全同列のフィニッシュ。わずか1000分の12秒差で河尻選手が首位を守り、見事勝利を手にしました。
決勝ラウンド第2戦リザルト ディープフォレスト・レースウェイ/日産370Z Tuned Car/スポーツ:ハード
1河尻拓磨 選手日本10pt(17pt)
2山田和輝 選手日本7pt(17pt)
3吉田匠吾 選手日本6pt(9pt)
4高橋拓也 選手日本5pt(7pt)
5ANDIKA RAMA Maulana 選手インドネシア4pt(10pt)
6NATHAKUNJORN Sachai 選手タイ3pt(8pt)
7山中智瑛 選手日本2pt(6pt)
8Singi CHOI 選手韓国1pt(2pt)
※ポイントのカッコ内はポイント合計
 

決勝ラウンド ファイナルレース 「グランバレー・スピードウェイ」

ファイナルレースは、日産GT-R R35 TCによるグランバレー・スピードウェイ10ラップのレース。タイヤはレーシング:ハードで、今回もリバースグリッドとなります。これまでの2戦で山田選手、河尻選手が17ポイントを獲得していますが、最終戦の展開次第では、インドネシアのラマ選手やタイのサーシャイ選手にも勝機はあります。

スタート直後、そのラマ選手、サーシャイ選手が韓国のチェ選手とともにレースを引っ張ります。中でも、2番手以降が他車とのバトルでペースを上げられないとみたラマ選手はペースを上げ、先行逃げ切りにうって出ました。

2ラップ目の1コーナーへの飛び込み。山中選手と競っていた高橋選手が3位へポジションアップ。最後尾スタートだった河尻選手もうまく他車をかわし、4位までジャンプアップを果たします。その直後、5位まで順位を上げた山田選手が河尻選手の背後に迫り、最終コーナー手前のS字でついに河尻選手をパスします。

山田選手はすさまじい集中力で3位の高橋選手もオーバーテイク。さらにファステストラップを更新してサーシャイ選手も抜き、2位になります。残り周回数5ラップで先を行くラマ選手との差は4秒7。ラマ選手も山田選手の猛追に気づき、自己ベストを更新して振り切ろうとしますが、その差はじわじわと縮まっていきます。

8ラップ目、山田選手はとうとう前方にラマ選手の姿を捕えました。勝利を諦めないこと。攻め続けること。ファイナルラップ、山田選手はヘアピンの立ち上がりの一瞬の隙をついて、ラマ選手をパスします。大歓声の中のゴール。山田選手の闘志はもちろん、頂点に立つ者同士だから実現した夢のようなドラマに、会場は惜しみない拍手を贈りました。
決勝ラウンド第3戦リザルト グランバレー・スピードウェイ/日産GT-R R35 TC/レーシング:ハード
1山田和輝 選手日本10pt(27pt)
2ANDIKA RAMA Maulana 選手インドネシア7pt(17pt)
3NATHAKUNJORN Sachai 選手タイ6pt(14pt)
4河尻拓磨 選手日本5pt(22pt)
5高橋拓也 選手日本4pt(11pt)
6吉田匠吾 選手日本3pt(12pt)
7山中智瑛 選手日本2pt(8pt)
8Singi CHOI 選手韓国1pt(3pt)
※ポイントのカッコ内はポイント合計
 


決勝ラウンドの3戦を通して、日本の山田選手が27ポイントを獲得。「グランツーリスモ アジアチャンピオンシップ 2012」のウィナーは、山田和輝選手に決定しました。
決勝ラウンド総合成績
1山田和輝 選手日本27pt
2河尻拓磨 選手日本22pt
3ANDIKA RAMA Maulana 選手インドネシア17pt
4NATHAKUNJORN Sachai 選手タイ14pt
5吉田匠吾 選手日本12pt
6高橋拓也 選手日本11pt
7山中智瑛 選手日本8pt
8Singi CHOI 選手韓国3pt
なお、イベント当日Ustream中継した内容を録画版でご用意しました。以下の関連リンクよりお楽しみください。