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イベントリポート

トヨタ プリウスが日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞

“グランツーリスモ”シリーズプロデューサー・山内一典が選考委員を務める「2009-2010日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終選考会が10月21日、千葉県・幕張メッセで開催中の東京モーターショー会場で開かれました。

開票の結果、日本カー・オブ・ザ・イヤーはトヨタ・プリウスに決定。インポート・カー・オブ・ザ・イヤーにはフォルクスワーゲン・ゴルフが選出されました。

特別賞「Most Advanced Technology」に三菱i-MiEV、「Most Fun」に日産フェアレディZ、「Best Value」にはスバル・レガシィシリーズが選ばれました。

今年は日本・カー・オブ・ザ・イヤー開設30周年という節目の年。そのため、特別に過去10年のイヤーカーの中からベストの1台を選ぶ「BEST 3rd Decade Car」の選出も行われ、第22回・2001-2002年のイヤーカー、ホンダの初代フィットが受賞しました。

トヨタ・プリウスは、2位のホンダ・インサイト(391点)と接戦の末、1525点中433点を獲得しての受賞。3位のフォルクスワーゲン・ゴルフは186点を獲得しています。

投票は無記名方式ですが、山内一典の配点結果は以下のとおりです。

山内一典の配点とコメント

10点 三菱 i-MiEV
20年後に日本カー・オブ・ザ・イヤーを振り返ったとき、2009年という年は、初めて電気自動車が一般に発売された年として記憶に残るはず。
イヤーカー=年グルマというのは、そういうものだろうと思います。「風の音」しか聞こえない走りは乗り手から見た街の風景を一変させてしまいます。

6点 トヨタ プリウス
社会現象にまでなった3代目プリウス。ユーザーの支持という意味では、このクルマが文句なくイヤーカーです。抑えた価格での発売にもかかわらず、その質感は1ランクも2ランクも上のクルマに乗っているようです。

4点 ホンダ インサイト
スタイリッシュなデザインとハイブリッド特有の重心の低い走りが魅力。木が成長することでエコドライブを評価してくれる遊び心溢れたディスプレイは、クルマの運転の新しいエンタテインメントになって います。

3点 メルセデスベンツ Eクラス
時代を代表する3台のエコカーに続くEクラスは、とにかく走りがすばらしい。タイヤと路面のコンタクトを生き生きと伝えてくるステアリング。ニュルブルクリンクの北コースを全開で走っても全く不安な気持ちになりません。

2点 フォルクスワーゲン ゴルフ
価格性能比という意味では一番かもしれない1台。走り出してすぐ気がつくボディ剛性の高さ、ステアリングの正確さ、コーナーで感じる運動性能の高さ。実用的なクルマですが、運転は楽しいものだ、という 哲学に貫かれています。

Most Advanced Technology 三菱 i-MiEV
単位体積あたりのエネルギー容量の大きなリチウムイオン電池は、性能が高い一方で、とても危険なもの。100年余の歴史を持つ内燃機関の信頼性と同等レベルまでリチウムイオン電池の制御信頼性を高めた、その技術に。

Most Fun 日産 フェアレディZ
走る楽しさ、操る喜び、流れるようなデザイン、高級車を除けば「スポーツカー」の存在が揺らいでいる時期に、世界レベルの後輪駆動スポーツカーを手頃な値段で作ってくれた事実そのものに感謝しなければ。

Best Value スズキ スプラッシュ
安かろう悪かろうでは決してなく、100万円台前半という常識を飛び越えてしまった品質感。コストを抑えた上で、よいクルマを作るのだ、という作り手の強い意志と、スズキという自動車会社の成熟を感じます。

3rd Decade Car 第22回 ホンダ フィット
初代フィットのフロアタンクを用いたパッケージングは革新的で、実際にユーザーの支持も得て、しかもその後にそれを超えるフォロアーが存在しない、という点でも、その完成度の高さは色あせることはありません。


・日本カー・オブ・ザ・イヤー